竹本健治「キララ、探偵す。」
キララ、探偵す。 竹本 健治 安森 然 文藝春秋 2007-01-27 asin:4163255400 Amazonで詳しく見る |
天才研究者の従兄弟を持つ平凡な大学生のもとに送られて来たのはメイド型ロボット!?メイドミステリー。
うーむ、何と言ったらよいのか。とにかく私には読むのがつらい本だった、と言っておく。キャラの造形の薄さ、ミステリーにしては深みのない謎が合わなかった理由。単純に、面白いと思えないのだ。
かなりな濡れ場もあるし、メイド萌えのある男性読者であれば、楽しめるのだろうか?私が読者として対象範囲外だという可能性もあるから一言で駄作と切り捨てるつもりはない。いいところがあるとしたら、私には不可視の部分なのだろうから。
しかし、最近の著者はどうしたことだろう!牧場シリーズの新作が出たと思ったら友人のデッドストックアイディアを元ネタとして発展させまとめたものだったし、ウロボロス完結編はラストに脱力したし、そして本書だ。ラノベ方面への進出をはかっておられるのだろうか。この作風が続くのであれば、私は手を引く時かもしれない。
p.s.カバー折り返しに載っているあらすじ紹介は、激しくキララのスペックについてネタを割っているので、感心しなかった。それでは読んでいて、全然サプライズがないではないか。
マンガ原作向けの題材だなあとは思った。