2006-09-17 北川歩実「運命の鎖 the genetic future」 コッパー 運命の鎖北川 歩実著東京創元社 (2006.7)ISBN:4488012167価格 : \1,680bk1で詳細を見るamazonで見る 精子バンク経由で誕生した子供達の母に、精子提供者が 致死的な遺伝性疾患があったかもしれないという連絡が入る。 遺伝上の父親は失踪していて確かめようがないが…遺伝に思い悩む 人々を描く連作ミステリー。 私自身精子バンクと縁がないのでよくわからないのだけど、 ドナーの遺伝情報をレシピエントには与えないまでも、 優性遺伝疾患の有無ぐらい調査しないのだろうか。 前提にやや疑問を覚えたが、あまり類書の見当たらない 遺伝サスペンスだと思う。 サプライズ用小ネタの細かさには驚く。 欲を言えば影の薄い君保よりも切れ者の響子中心がよかった ような気がする。