読書日記PNU屋

読書の記録

2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

TBS「イブニング・ファイブ」編「余命1ヶ月の花嫁」

余命1ヶ月の花嫁TBS「イブニング5」マガジンハウス 2007-12-13asin:4838718233Amazonで詳しく見る 胸にできたしこりは乳がんだった…二十代前半の恋愛、結婚、闘病ノンフィクション。 私はこの番組を見ていないのだけれど、こうして書籍化することにより彼女…

折原一「遭難者」

遭難者折原 一角川書店 2000-05asin:4041919045Amazonで詳しく見る 登山が好きな兄が、簡単なはずのコースで遭難した。遺された家族は謎をさぐるうち、またも悲劇が…。 追悼集と謎解き編のニ分冊で、文庫なのに函入りという凝った装丁。 ストーリーはこの著…

有栖川有栖「朱色の研究」

朱色の研究有栖川 有栖角川書店 2000-08asin:4041913047Amazonで詳しく見る 火村の教え子から持ち込まれた相談。アリスと火村が呼び出されたマンションには、死体が転がっていた。 朱色に彩られたミステリー。美しい。容疑者は早い段階でかなり絞られるし、…

山口雅也「マニアックス」

マニアックス山口 雅也講談社 2003-05asin:4062737558Amazonで詳しく見る 収集家や映画界にまつわる怪奇短編集。MARK BEYERによるカバー画がイメージにぴったり。 「映画狂たち」については、同ジャンル…映画界隈の凄絶なまでに美しすぎる怪奇幻想小説の騎手…

折原一「101号室の女」

101号室の女折原 一講談社 2000-07asin:4062649292Amazonで詳しく見る サプライズとドライでニヒルな作風光るミステリー短編集。 ブラックでありながら、どこかユーモラスで翻訳モノのごときライトな持ち味がくせになる一冊。結末の予測できてしまう話もある…

積読消化ウィーク

さすがに、部屋にうずたかく積もった文庫本がたわんで限界なので少し消化することにした。

中島誠之助「ニセモノ師たち」

ニセモノ師たち中島 誠之助講談社 2005-07asin:4062751372Amazonで詳しく見る テレビ「開運!なんでも鑑定団」でおなじみのおじさまのエッセイ。 鑑定師だとうっかり思い込んでいたのだが、骨董店主さんなのね。 いや、これが面白かった。優れた商人同士の密…

大倉崇裕「聖域」

聖域大倉 崇裕東京創元社 2008-05asin:4488024343Amazonで詳しく見る 大学山岳部の同胞だった男が遭難したと知らされた主人公は、彼があんな山で死ぬはずがないと調査を始める。山岳ミステリー。 山に興味ない私にもわかりやすい描写、魅力的な謎、キャラク…

越谷オサム「陽だまりの彼女」

陽だまりの彼女越谷 オサム新潮社 2008-04asin:4104723029Amazonで詳しく見る 中学の同級生だった二人は社会人として再会し、愛しあい、結婚しました。でも、奥様には秘密があったのです…なラブストーリー。 うーん、途中までは良かったんだけど、どうオチを…

永田宏「名医はご近所にいる」

名医はご近所にいる永田 宏ぶんか社 2006-06asin:4821109107Amazonで詳しく見る 副題「「ありふれた病気」は「ありふれた病院」で診てもらおう」。 素人は些細なトラブルでも大病院に行きがちであるが、より柔軟な対応をしてくれる町医者のところへ行こうと…

植木誠「「あっ子の日記」の大波紋」

「あっ子の日記」の大波紋植木 誠教研学習社 1995-06 asin:4905717140 Amazonで詳しく見る 副題「医療系女子学生たちの死生感」。 白血病のため、十一歳の若さで亡くなったあっ子ちゃんは日記を書き残した。父親である著者はその日記を出版、マンガ化・映画…

志治美世子「ねじれ 医療の光と影を越えて」

ねじれ 医療の光と影を越えて志治美世子集英社 2008-05-01asin:4087813932Amazonで詳しく見る 医療ミス裁判、医師過労死認定裁判を中心に、関係者への密な取材を行い構成された医療ルポ。 患者側、医療者側の双方に気を配り、またマスコミの人間として医療の…

森博嗣「工学部・水柿助教授の解脱」

工学部・水柿助教授の解脱森 博嗣幻冬舎 2008-04asin:4344014928Amazonで詳しく見る 小説家として巨万の富を得た水柿助教授は、引退を視野に入れつつ子犬を飼うのだった。似非エッセイ風小説シリーズ。 ううむ、私はかつてこのシリーズが面白いなあと思って…

有川浩「別冊 図書館戦争1」

別冊図書館戦争 1 有川 浩アスキー・メディアワークス 2008-04asin:4048670298Amazonで詳しく見る 堂上教官と郁のラブストーリーを中心に描く番外編。 かーわーいーいー!!!(絶叫)激甘でした、ぐはっ(吐血)。まあでもこういうのけっこう好きだけれど。…

鯨統一郎「ABCDEFG殺人事件」

ABCDEFG殺人事件鯨 統一郎 理論社 2008-04asin:4652086253Amazonで詳しく見る 童顔のアルバイト探偵堀アンナは、失われた聴力の代わりに不思議な能力を手に入れ、困難な事件を解き明かすのだった。 理論社ミステリーYA!の一冊。 こんなミステリーに設定の似…

2008年6月注目本と5月雑感

5月は病院の待ち時間などもあって、久々に一日一冊以上のペースで読めた月であった。2008年の読書累計は144冊、5月ぶんは33冊。◎買う ○読みたい △余裕があれば ×義務的に 6/15 △還るべき場所 笹本稜平著 文芸春秋6/17 ○爆発的 七つの箱の死 鳥飼否宇著 …