穂村弘「現実入門」
現実入門 穂村 弘 光文社 2005-03-23 asin:4334974775 Amazonで詳しく見る |
歌人が世の中のあれこれに挑戦していく軽快な一冊。
かねてから評判のよい著者のエッセイを読もう読もうとは思っていたのだが、今ごろようやく読書。ユーモラスで楽しい本である。言葉の一つ一つが、研ぎ澄まされていて、センスが良い。
最初は著者の企みに引き込まれていたが、一応同性としてS氏に疑惑が生じ、するとオチが予想できてしまい、残念だった。ああ、疑り深くなければ甘美な世界を味わえたのに…。でもまあ面白かったのでまた読んでみよう。 乙一「小生物語」や森見登美彦「美女と竹林」みたいなユーモアテイストが好きならオススメ。