雫井脩介「犯罪小説家」
犯罪小説家 雫井 脩介 双葉社 2008-10 asin:4575236357 Amazonで詳しく見る |
権威ある賞をとった作家のもとに映画化のオファーが来るが、監督はネットの或る自殺サイトに異様な興味を持つ人間だった…サイコサスペンス。
監督のキャラがいわゆる『距離梨』の典型でほんとムカつかせてくれる。
刑事がご都合主義など粗もある(ライターが数日で調べられることなら、警察にはとっくにわかりそうなもんだ)のだが、まあ監督の困ったちゃんぶりがすごくて素直に楽しめた。しかし、本書のテーマは誤解を招きそうでチャレンジング〜。
p.s.しかし、「凍て鶴」の原作はワタナベジュンイチっぽくてあんま面白くないから、小野川の改変アイディアの方が良いんじゃね?まあそれすらも、久世光彦の「早く昔になればいい」みたいで前例があるわけだが。