ゲッツ板谷「ベトナム怪人紀行」
ベトナム怪人紀行 ゲッツ板谷 角川書店 2002-12 asin:4043662025 Amazonで詳しく見る |
ベトナムには何度も行っている著者が、幻のマメ鹿やエビを求めてさすらい、ベトナムの国民性や戦争の歴史にまで思いを馳せるノンフィクション。
なんだかいつもの旅行記よりもほろ苦さ倍増なのだった、まあそれでも著者のひねったユーモアがふんだんに込められていて面白いんだけど。いつものようにカモちゃんと西原マンガもたっぷり。
ここんとこの私はゲッツ祭かってくらい著者の本を買っては読みあさってきたわけだが、それは読書にいまいち集中できないような、プライベートでのつらいことがあったからなんだね。ゲッツの本は異様なまでの濃さと中毒性があって、読んでいる間だけはきつい現実を忘れることができるのだ。というわけで著者の文体が合う人ならば、つらい時にはゲッツ板谷をおすすめしたい。