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読書の記録

ゲッツ板谷「わらしべ偉人伝」

わらしべ偉人伝―めざせ、マイケル・ジョーダン! (角川文庫 け 4-9)わらしべ偉人伝
ゲッツ板谷

角川書店 2007-05
asin:4043662092

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 副題「めざせ、マイケル・ジョーダン!」タモリが「いいとも」でやってる友達の輪のように、次々と偉人にインタビューしては最終的にMJにたどり着こうというハイパー無茶な企画である。
 著者本人もあとがきで書いているけれど、基本的に著者がホストとして偉人に話を伺うつくりゆえに、いつもの傍若無人かつ天真爛漫さは控えめで、そこがウィークポイントだろう。ただ、私自身ごく一部の作家くらいしか知らないのにもかかわらず、飽きずにラストまで本書を楽しめたのは、著者の類稀なるユーモアセンスの賜物であると思う。私が一番お気に入りなのは、カモちゃんの章。ここはいつものノリなんだよな。

わらしべ偉人伝
 実は、私が買ったのは2003年出版の単行本…。ネット書店でタイトル検索してよく見ずクリックしたら、文庫本の方じゃなかった、ただそれだけ。リアルの書店なら大きさが見えるから間違えないのに、ネット書店の陥穽だネ!(ああ、聞こえる。そんなんおまえだけだという嘲弄の声が)。
 単行本には水木しげる御大のオビもついていたから、まあケガの功名ってところ?でも、文庫版には板谷親子のお絵かき対決が書き下ろしで入っているんだよな…。