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読書の記録

島田荘司「Classical Fantasy Within 第四話 アル・ヴァジャイヴ戦記 決死の千騎行」

Classical Fantasy Within 第四話 アルジャイヴ戦記 (講談社BOX)第四話 アル・ヴァジャイヴ戦記
島田 荘司

講談社 2008-10-01
asin:406283684X

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 騎士ショーンは、国の危機を救うために人食い龍の出る魔の地を横断し女神の待つイスラエルを目指すことに。
 第一部は戦時中の日本だったが、そちらの謎は全て保留のまま、第二部はいきなり剣とドラゴンの物語に。サラディーンってドコ?そして、なぜ名前が英語圏?前の謎もそのままに新たな謎って、大丈夫かいなーなどと思って読んだが、まあいいや、面白いから。
 危険潜む地をショーンと生き残った仲間たちが勇気と知恵で切り抜けていく様が、幼少のみぎりに読んだジュブナイルの冒険活劇小説のようで、レトロな魅力を感じる。
 ところで、もしかしたら重要な伏線かもしれないから明言は避けるけれど、一人の女神目指して大勢の騎士が旅をするがたどり着けるのは一人って、まるでNS(頭文字)におけるR子とS子のJSのようだ。龍が酸を吐くに至って、そうそう女性のT内って酸性だし!それで弱いS子も死なすのだから、この類推ビンゴ!と自信を深めたんだが、砦の描写とか見てるとわからなくなった(爆)。
 これが第一部とどうつながってくるのか巨匠のお手並み拝見。