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読書の記録

西原理恵子・ゲッツ板谷・鴨志田穣「鳥頭紀行くりくり編」

どこへ行っても三歩で忘れる鳥頭紀行 くりくり編 (角川文庫)どこへ行っても三歩で忘れる鳥頭紀行 くりくり編
西原 理恵子

角川書店 2004-07
asin:4043543085

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 金銭欲と出世欲を浄化するため、漫画家りえぞうと夫でカメラマンのカモちゃん、友人のゲッツが異国のお寺で出家することに?!ポップかつ生々しい諸国漫遊記。
 漫画とエッセイで構成されているフルカラー中心本である。版を重ねすぎたんだか知らないが、フルカラー漫画の色刷りがズレていて、微妙に読みにくい。角川書店なんとかして!
 内容は笑いのツボが数ページごとに仕込まれていて、大変面白い。ただ、ゲッツのエッセイのページにこれまた真っ黄色の模様が一面に印刷されていて、凶悪なほど読みづらい。毒のある変わった装丁にしたかったのかもしれないが、文章が読みづらいのはやりすぎであると思う。内容は楽しいだけに、そこが惜しい。
 私はカモちゃんが亡くなってからファンになったので、ドイツ古城結婚式の章には胸キュンであった。
p.s.遅れてファンになったんで、西原作品の膨大さにおののくやら楽しみやら。さて、どれから読もうかな…。