ゲッツ板谷「インド怪人紀行」
インド怪人紀行 ゲッツ板谷 角川書店 2003-12 asin:404366205X Amazonで詳しく見る |
カモちゃん、ゲッツ、ハックとナベちゃんの濃ゆ〜い面子でゆくインド旅行記。
実は、私には今私生活ですんげー辛い(からい、じゃなくて、つらい、ね)ことがあって、他人から見たらなあにそんなことでー、かもしれないんだけど生きながら車引きの刑にかけられて体がバラバラに引きちぎられそうなくらいしんどくて、食欲も落ち夜もろくに眠れないのである。そこで少しでも気分を明るくしたいと思い、立て続けにゲッツ板谷の本を読んでいるのであった。もうゲッツ中毒だなー。
さて、前置きが長くなったが本書はインド特有の気だるいムードに加え人間関係に爆弾を抱えているばかりかドラッグに手を出し放題な上、カモちゃんによる超マジな若き日の中毒体験記まで繰り広げられるので著者の本にしては珍しくローテンションな仕上がりとなっている。だが、そのトーンがインドによく合うんだな。私は一度も海外に行ったことないけど。
ちょっとドラッグの記述が多いのには閉口するが、いつもながらスリリングで面白い旅行記だった。悩みも読書中だけはどっかに行ってくれたし。