土師守「淳それから」
淳 それから 土師 守 新潮社 2005-10-15 asin:4104265020 Amazonで詳しく見る |
神戸連続児童殺傷事件の被害者遺族の思いを綴るノンフィクション。
前作の復習から入るので、いくらか内容の重複はあるけれど、本書は主に被害者権利の尊重と、少年法の是非を問う内容となっていて、心に重くせつなく訴えかけるものがある。
土師医師の章と、ライター氏による章が交互になっているのだが、ライター氏のマナーに疑問が…。本書の本質とは関係ない部分で、細かいことかもしれないが、土師医師宅は禁煙ゆえ、喫煙者であるライター氏はレストランで早速一服してしまい、土師家の人にたしなめられるわけなのね。会食する人々が非喫煙者だと知りながら、“吸ってもよろしいですか”の断りもなく吸うのはマナー違反と言われても仕方ないと思うが、どうか。 自分は嫌煙者ゆえその部分が残念だった。