森博嗣「スカイ・イクリプス」
スカイ・イクリプス 森博嗣 中央公論新社 2008-06-24 asin:4120039447 Amazonで詳しく見る |
飛行機と空と生と死の物語。
シリーズ6作目である。時間軸は前後しているし、意図的になのか茫漠としていてよくわからんところもあり。そんなことよりも、ポエティックな世界とか透明感あるキャラクターたちとか、儚く美しい文章を感覚的に楽しむべき書物なのかもしれない。
このシリーズはいつも空の写真を表紙にしていてきれいだなあ。本書は、糸しおりまでも空のような空色。
p.s.で、「キルドレ」は死語なのそれとも禁句なの?
タバコ嫌いとしては、全短編で登場人物がタバコをふかすのが目障りだわ。機械整備と娼婦と戦場の物語だからタバコまみれでも仕方ないのか。この著者の小説では主役クラスのキャラが喫煙者なことが多いので、嫌煙者向けの物語じゃないということかも。