J.K.ローリング「ハリー・ポッターと死の秘宝」
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 松岡 佑子 静山社 2008-07-23 asin:4915512630 Amazonで詳しく見る |
ついに“あの人”との最終決戦へ…ダンブルドアの遺志を継ぎ、ハリーは戦う。
シリーズ最終巻である。久々に読んだが、いい感じにピンチとサプライズと感動要素とを織り交ぜてあって、やっぱり面白いわ。ロン・ハリー・ハーマイオニーのトリオが大活躍で、ファンはうれしいね。
ここまで来るには途中いくらか中だるみもあったものの、生きのいいキャラも手伝って本書はなかなかエキサイティングだった。
誰もが予想した結末ではあるが、そこへ至るまでの紆余曲折が切ない。伏線がガンガン回収されていくのでカタルシス充分であった。
しかし、訳者ほど私はあの人物に同情できないんだ…。それよりも、明るい彼とかまじめな彼がかわいそうだったなあ。