熊谷早智子「家庭モラル・ハラスメント」
家庭モラル・ハラスメント 熊谷 早智子 講談社 2008-05 asin:4062725037 Amazonで詳しく見る |
結婚前優しかった彼が、豹変してしまったのはなぜ?十九年の結婚生活に耐えた著者が、モラハラの概念を知り離婚、幸福をつかむまでの壮絶な記録。
いやあ、読んでいて本書に出てくるモラ夫があまりにもウチの父(絶縁中)にそっくりだから動悸がしてしまったよ。しかし、著者はすごくしっかりした人だなあと感じる。スパイ(007みたいな)のごとき行動力と決断力、そんな優れた人ですら絡めとり、支配を及ぼすとはモラハラ恐るべし。
私の場合は両親なので選ぶ余地すらなかったが、モラ親と関係を断ててよかったと心から思っている。支配‐被支配の奇妙かつ不健全な人間関係に悩んでいる人に読んでほしい本だ。