バーバラ・スミット「アディダスVSプーマ」
アディダスVSプーマ もうひとつの代理戦争 バーバラ・スミット 宮本 俊夫 ランダムハウス講談社 2006-05-25 asin:4270001275 Amazonで詳しく見る |
副題「もうひとつの代理戦争」Barbara Smit:Pitch Invasion
ある一家を起点として発展してきたアディダスとプーマの社史を、華々しいスポーツ界との交流やスキャンダルを交えて振り返るノンフィクション。
郷里のJリーグチームがPUMAユニだったのが契機で、私と相方はPUMAが大好きでよく着るのだが、そういえば歴史をひもといたことがないなと思い、読んでみた。
アディダス対プーマと言いつつ、大半はアディダスの話題である。アディダスの方がトップブランド道をひた走り、栄光も醜聞も倍以上なのだから、圧倒的なページ数がアディダスに割かれるのは仕方ないなりゆきかもしれない。PUMAファンとしてはそこがやや不満か。
やはり創成期の話が一番面白く、後半の経営難や売買の話題は読んでいて眠気を誘ったが、本当にあった逸話の数々には感銘を受けた。
ペレやマラドーナなどそうそうたる選手やサッカークラブのエピソードもあるし、サッカー以外のスポーツへの売り込みや世界進出戦略も書かれているので、スポーツやスポーツブランド好きならば読んで損はないだろう。
読後ブランドへの想いが変化したかというとそんなことはなく、相変わらずカッコいいという理由でプーマ派だ。シューズも両者所有しているが、より自分の足になじんで履きやすいのはプーマ。これからもずっとプーマを愛していきたいと思う。