坂木司「先生と僕」
先生と僕 坂木 司 双葉社 2007-12 asin:4575235997 Amazonで詳しく見る |
怖がりで心配性な大学生・二葉の先生・隼人はミステリー通で…?ポップな日常の謎系連作ミステリー。
や、可愛いな。前作「ホテルジューシー」があまり好みでなかったのだが、本書は楽しかった(本書は続きモノではありません)。
謎が魅力的で、キャラの掛け合いも素敵なので続編を熱望したい。
また本書、『人死にのない名作ミステリー』ガイドとしても役立ちそう。
小生意気で大人顔負け頭脳の少年、というとマンガ「名探偵コナン」(調査のためにぶりっこしてみせて、後で態度が豹変するところなんてかぶる)を連想してしまうが、まさにズバリ、似てる本人から「名探偵コナン」の名が出てきたりして驚き。
意識されて…いる…んでしょうか?
p.s.作中のペット観、ペット論には禿胴なんだけれど、チワワの寿命は犬の中でも長い方なのだそうである。生まれつき頭蓋骨が閉じていない個体が多いと聞くが、何故か長生きなんだよねー。文中の「寿命を縮める小さな骨格」はチワワのこととは限らないけれどメモ。