加藤一・編「「超」怖い話Λ」
「超」怖い話Λ 久田樹生 松村進吉 編著・加藤一 竹書房 2008-01-30 asin:4812433673 Amazonで詳しく見る |
怪談の老舗ブランド「「超」怖い話」、三人の新体制で編まれた新刊はついにシリーズ通算千話達成だという。
思えば私がこのシリーズの虜となったのは、ケイブンシャ版がギリギリ入手できたころであった。書店に注文したら品切れ重版未定と言われ、慌てて古書店を探しまわったっけ…。
さて、本書であるがオーソドックスな心霊譚からクラシックな妖怪譚まで幅広いジャンルの話を収録している。そのためか、どこか既視感を覚えたりする話も散見されるのは残念。
私の頭脳のせいかもしれないが、やや状況の想像しにくいお話もあったり。
個人的お気に入りは、怖くはないがほのぼのいい話な「恵比寿瓦」、コミカルな「期待はずれ」、共感呼びそうな「ここはいけない」、イメージの鮮やかな「下りろ」。