エッセイ・その他部門2007ベスト
2006.11〜2007.10までに刊行されたエッセイおよびノンフィクションの中から、私が読んで面白かったもののみ強引に紹介するコーナー。
エッセイ部門、と言っているのは、後日本格ミステリ部門とか一般小説・講義のミステリー部門なんかも発表したいから。
■加藤大基・中川恵一「東大のがん治療医が癌になって」
東大のがん治療医が癌になって ああ無情の勤務医生活
闘病記なのだが、大学勤務する医師がおかれている過酷な現状を告発する書ともなっていて、意義深い。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070912
■平山夢明/春日武彦「「狂い」の構造」
「狂い」の構造 (扶桑社新書 19)
すはあああああ。どら面白い本が出たものだ。平山ファンなら読むが【基地】。その他でも、日本になぜ凶悪犯罪が増えたのか知りたかったりシリアルキラーに興味があるなら読むが吉。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20071028
■板尾創路「板尾日記2」
板尾日記 2
淡々とした日記なのだが、芸術論や世の中への意見が面白くいつのまにか板尾ワールドに引きずり込まれてしまう。続編もきっと買う。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070921
■東野圭吾「たぶん最後の御挨拶」
たぶん最後の御挨拶
作家のエッセイ。猫好きか東野ファンにおすすめ。エッセイはこれ限りと言わず、また冬季五輪ルポなど読ませていただきたいものだ。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070228/p1
■湯本豪一「江戸東京怪異百物語」
図説|江戸東京怪異百物語 (ふくろうの本)
カラー図譜たっぷりで、まったくもってオレ好みの本♪妖怪好きに。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070827
■デボラ・ブラム「幽霊を捕まえようとした科学者たち」
幽霊を捕まえようとした科学者たち
霊の存在を信じ、科学的に立証しようとした科学者たちの列伝。現在に至っても証明されてはいないので、自然と霊能者詐欺の歴史になってしまうわけだが。科学者たちの真摯な研究態度には、胸打たれるものがあった。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070621
■山本弘「超能力番組を10倍楽しむ本」
超能力番組を10倍楽しむ本
超能力なんかクソくらえ!という人に超おすすめ。理性的に、科学的にこれでもかとトンデモ番組を否定してみせる頭脳の冴えに酔う。言うなれば≪100へぇ≫
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070313
■島田荘司「島田荘司のミステリー教室」
島田荘司のミステリー教室 (SSKノベルス)
小説家志望者との質疑応答をわかりやすくまとめた書。基本的なことをおさえてあるので作家志望者必読。講演録部分は同じことのくり返しが多くて少々飽きるが、ファンならば無問題。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070214
■大森望・豊崎由美「文学賞メッタ斬り!受賞作はありません編」
文学賞メッタ斬り! 2007年版 受賞作はありません編 (2007)
メッタ斬りアンチを高らかに地方のすみっこで叫んでいた自分が宗旨変えした一冊。なかなか考えさせられるところが多かった。
しかし従来のメッタ斬りファンには生ぬるかったらしいので(ソースはamazonのレビュー)、ま、そういうことなんだろう。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070626
■岡田斗司夫「いつまでもデブと思うなよ」
いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)
大人気になったレコーディング・ダイエットの記録本。基本的に男性で肥満度がすごいことになっている人向けではあるが、私も自己流でマネして3kg痩せた。見習いたいこと多数、痩せたいデブは読むべし。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070919
■石川利明「飼育マニュアルに吠えろ!」
飼育マニュアルに吠えろ!―2000匹が教えてくれた犬の真実
犬飼いの常識をくつがえす本。しかも可愛い犬の写真とエピソード多数。犬好きはめろめろになりながら読んでみよう。
http://d.hatena.ne.jp/pnu/20070505