菅浩江「プリズムの瞳」
プリズムの瞳 菅 浩江 東京創元社 2007-10 asin:4488018114 Amazonで詳しく見る |
天才博士によって作られた作業ロボット「ピイ」シリーズは、今や異物として街角にたたずみ絵を描くのみであった。
SF連作集。
ロボットと人々の交流が物悲しくも微笑ましくて良いのだが、いささかロボット観が古いような気がする。言うならば、手塚マンガの時代のような。古めの価値観だからこそ成り立つ王道の物語、なのかもしれないけれど。
個人的な好みになるが、女性のセリフに「〜よ」「〜だわ」が多用されていると萎え。