上野正彦「死の雑学」
死の雑学―舌を噛み切っても死ねない理由 上野 正彦 イーストプレス 2005-12 asin:487257592X Amazonで詳しく見る |
人は舌を噛んで自殺する、雷に打たれると黒焦げになる…など、常識として流布している噂を医学的に否定したり、人が急死してしまう状態を解説する、医学系雑学本。
著者の他の本と同様、かつて研究なさっていた「色風」テーマがそれ以外に比べ異様に詳しいが、この辺は読者サービスも兼ねているのかな。
煽情的な描写は抑えられており、学術的な香りすら漂う書物になっていて、昔医学部で学んだ諸々が思い出された。
日常に潜む危険はかなりホラーなので、身を守るためにも一読しておいて損はない、かもしれない。