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読書の記録

滝田務雄「田舎の刑事の趣味とお仕事」

田舎の刑事の趣味とお仕事 (ミステリ・フロンティア 37)田舎の刑事の趣味とお仕事 (ミステリ・フロンティア 37)
滝田 務雄

東京創元社 2007-08
asin:448801741X

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 頭脳明晰だがナイーブなのが玉に瑕の刑事・黒川鈴木。役立たずな部下・白石に悩まされつつも黒川の推理は今日も真実を言い当てるのだった。ユーモア推理連作集。

 赤川次郎得意のユーモアミステリをラノベ的今風味付けにするとこうなるのかな。会話のテンポの良さといったら、コントのようである。ちょっと悪ノリしすぎというか、あまりにコミカルすぎ、やりすぎでシラケるシーンも散見されるが、キャラの魅力で押し切ってしまえるところこそが魅力か。
 本書がデビュー作で続編も出るようなので、また読んでみたい。

p.s.綾辻行人「殺人方程式」シリーズでもそうだったんだけど、私こういうタイプの奥さんキライなんだよなあ。