米澤穂信「インシテミル」
インシテミル 米澤 穂信 文藝春秋 2007-08 asin:4163246908 Amazonで詳しく見る |
誤植としか思えない高額バイトにつられて集まった12人の老若男女。これが命がけのアルバイトで…。
閉鎖空間での連続殺人を扱ったミステリ。てっきりバトロワとか十角館みたいなのかな、と思ったらそんなことはなくて、12体の人形なんかから連想されることも定番ではなかったりと、なんとも不思議な読み心地のするミステリーだ。ミステリーファンがよくあるミステリーの定石とのソゴを楽しむのに良いと感じる。
しかし、ミステリー中に出てくるミステリーマニアって、どうしてこんなに性格が悪く見えるんだろう。
途中の推理合戦などとても面白いのだが、私にはラストが少々いただけなかった。なんだかすっきりしないんだよなあ。
p.s.「淫してみる」?それとも「inしてみる」?