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読書の記録

中山市朗「怪異実聞録 なまなりさん」

なまなりさんなまなりさん
中山市朗

メディアファクトリー 2007-06-13
asin:484011868X

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新耳袋シリーズが完結して淋しかったところに新刊が出た。これは読まずにはおれないだろう。
これはひとつの祟りの物語である。ただ、読んでいて因果応報の色味が強いため、心霊現象よりもその前段階としてのイジメの方が数倍恐ろしいと言えるだろう。
そして伝聞形式を採っているせいか語り口が稲川淳二に似て感じられるのは気のせい?それとも口述怪談を極めると、稲川スタイルになるのだろうか。

p.s.玄関先にイヤガラセとして置かれるある物体だが、映画「ゴッドファーザー」(Partいくつか忘れた…)を見たことのあるものなら、誰でも思いつくのではないだろうか。