読書日記PNU屋

読書の記録

有川浩「図書館戦争」

図書館戦争図書館戦争
有川 浩

メディアワークス 2006-02
asin:4840233616

Amazonで詳しく見る


 図書の検閲・規制を行う良化特務機関に対抗するため、図書館は武装することに…。そんな武装図書館に勤めることになった元気印ガールのどたばた物語。

 発表されるや各所で激賞された作品を今ごろ読んでみた。出だしこそはヒロイン・郁のハイテンションについていきがたく感じたが、そういう娘なのだから仕方ない。 直情径行、単純明快な郁ちゃんであった。
 やたら「!」の多い台詞、いかにもな人物造形は著者「あとがき」にもあるとおりまるで連続テレビドラマのそれだが、王道ゆえのベタな面白さには満ちていると思う。 しかしラストは大方の予想通りであろうな。そこもまたベタならではの味わい。図書館プラス自衛隊という発想の勝利だろう。

p.s.「教官!私ドジでのろまなカメなんです」という某ドラマの名台詞が頭をよぎった(ああ歳がバレる)。