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読書の記録

梶尾真治「悲しき人形つかい」

悲しき人形つかい悲しき人形つかい
梶尾 真治

光文社 2007-02
asin:4334925332

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 頭はいいが社会性に問題のあるフーテンは介護ロボットの製作に没頭していた。フーテンの唯一の友人である祐介は研究を手伝ううち、とんでもない事件に巻き込まれてしまう。
 どたばた、ハチャハチャな味わいのコミカルな作品。悪ふざけのようなストーリーながら、次々テンポ良く問題が勃発し、読者の興味をヒキ続けるのはさすがベテランだ。ご都合主義も目につくが、固いこと言わないで楽しみたい一冊。

p.s.人が(主にヤクザだが)バタバタ殺されるので、「黄泉がえり」系を期待して読んだ人はビックリするだろうなー。


2007年5月10日追記:どっかで見たことのある設定だなあと思ったら、唐沢なをき作の漫画ホスピタル (2)第19話が似たような展開であった。唐沢作品の元ネタは赤塚不二夫の漫画だというし、こういう設定って案外たくさんあるのかもしれない。