池上正樹「痴漢「冤罪裁判」男にバンザイ通勤させるのか！」

痴漢「冤罪裁判」―男にバンザイ通勤させる気か! 池上 正樹 小学館 2000-10 asin:4094048014 Amazonで詳しく見る

ジャーナリストが日本で行われる人権無視のでっちあげ裁判を弾劾するノンフィクション。
２００７年に公開された映画「それでもボクはやってない」に驚き、興味を持ったので冤罪裁判についての本を読んでみた。いや、恐ろしいことである。証拠が何一つ無くとも、被害者女性の証言がそれらしければ、トントン拍子で有罪になってしまうのだから！世の中信じられなくなってくる。
本書には、無実の罪で裁かれることになった男性四人の冤罪事件を紹介し、もしも痴漢に間違えられたらどうすればよいのかの行動マニュアルと弁護士への連絡先を提示してくれる。
弁解すらゆるされず拘留される等のひどい現実があると知ることは重要だ。まず、知らなければ世の中も変わらないからだ。
無実の被告が真実をつかみとれることを願ってやまない。