私的このミステリーがすごい!
「このミス」のっかり企画ぅ。
さて2007年度「このミス」ランキングを見るに、好き嫌いはあるとしても必ずしも優れた作品が上位に来るでもなく、投票制というのは作品の優劣というよりか「人気度」「読まれ度」を測るものなのだなと思うに至った。
私とて指摘ランキングを作成しているが、今年出たすべてのミステリーを読んでいるわけではない、そこには偏りが出よう。年間10冊読んだ人のベスト10と、100冊読んだ人のベスト10が違うように。
去年、MYベストを作ったらジャンルごとに50冊以上になり、ベストだかなんだかわからなくなったのでこのミス2007年版巻末作品リストを見て私が読んでよかったと思う本を勝手にチョイスしてみる予定。「ミステリー」は広義の意味で。
国内編ベスト20
1位 田中啓文「落下する緑 永見緋太郎の事件簿」
2位 島田荘司「エデンの命題 The Proposition of Eden」
3位 乙一「銃とチョコレート」
4位 高橋克彦「春朗合わせ鏡」
5位 平山夢明「独白するユニバーサル横メルカトル」
6位 森福都「狐弟子」
7位 池井戸潤「空飛ぶタイヤ」
8位 海堂尊「チーム・バチスタの栄光」
9位 松岡圭祐「千里眼背徳のシンデレラ」上・下
10位 森谷明子「七姫幻想」
11位 皆川博子「伯林蝋人形館」
12位 島田荘司「帝都衛星軌道」
13位 田中啓文「ハナシにならん!―笑酔亭梅寿謎解噺〈2〉」
14位 宮部みゆき「名もなき毒」
15位 辻村深月「ぼくのメジャースプーン」
16位 北森鴻「ぶぶ漬け伝説の謎 裏京都ミステリー」
17位 伊坂光太郎「砂漠」
18位 飯田譲治「盗作」上・下
19位 篠田真由美「螺鈿の小箱」
20位 北森鴻「深淵のガランス」
21位以下の作品
伊坂光太郎「終末のフール」
伊坂光太郎「陽気なギャングの日常と襲撃」
小路幸也「東京バンドワゴン」
野崎六助「イノチガケ 安吾探偵控」
島田荘司「犬坊里美の冒険」
青井夏海「星降る楽園でおやすみ」
太田忠司「レストア オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿」
西尾維新「ネコソギラジカル(下)青色サヴァンと戯言遣い」
法月綸太郎「怪盗グリフィン、絶体絶命」
恩田陸「チョコレートコスモス」
岸田るり子「出口のない部屋」
三津田信三「厭魅の如き憑くもの」
吉来駿作「キタイ」
村崎友「たゆたいサニーデイズ」
アンソロジー「川に死体のある風景」
アンソロジー「気分は名探偵―犯人当てアンソロジー」
このミス巻末リストのみから選んだので、もっと何かあるのかもしれないが身辺に余裕がなく、自分用資料としていたジオシティーズのサイトも更新停止しているために、今年は計何冊読んだのかもわからないし、2001年からはじめた読んだ冊数の累計もストップしてしまった。もう数えている余裕がないのである。
ヒマが出来たら書庫サイトに感想をちまちま収納していく作業をしたいが、しばらくはこのはてなダイアリーに読んだ本をひたすらUPしていく状況が続くだろう。