太田忠司「甘栗と金貨とエルム」

甘栗と金貨とエルム

太田 忠司著
角川書店 (2006.9)
ISBN:4048737163
価格 : \1,365

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強引な小学生からの依頼で、初めての探偵業をすることになった「私」。
ちょっぴり物悲しい探偵物語。

著者の別シリーズで主役をはっているあの人がチラリと登場したり、
ファンサービスが嬉しい作品だ。
主人公がなぜそこまで老成しているのかちと不思議ではあるが、
直哉など友人キャラが濃くていい。
彼らの学校生活など覗いてみたいほどだ。

ありふれた真相も未成年探偵などキャラを魅力的に据えることで
オイシく仕立てることが可能だと実践してみせた一冊と言えるだろう。