読書日記PNU屋

読書の記録

青井夏海「星降る楽園でおやすみ」


高級保育園アイリスキッズホームに押し入った男達。
中にいる園児達の身の代金を取ろうというのだ。
園長は必死に対抗策を練るが…。


ほろ苦いサスペンス。
緊迫感にあふれ、園で働く人々の軋轢や子供を預ける家庭の事情が
抜き差しならずドキドキなのだった。
園長の過去はちょっと余計に感じられはしたけど楽しめた。


この事件が吉と出るか凶と出るのか、明暗分かれたラストの
ハッピーともアンハッピーともつかぬ味わいが余韻を残した。