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読書の記録

新堂冬樹「底なし沼」

底なし沼
新堂 冬樹著
新潮社 (2006.8)
ISBN:4104732028
価格 : \2,100

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蔵王は借金を完済した元債務者から二重取り立てをする
冷酷な男。


目の前に気に入らない男がいれば叩き潰すバイオレンス小説。
最初は闇金中心の話かと思ったが途中から仁義なきヤクザバトルに
なっていく。タイトル通りまさに泥沼のごとき抗争だ。
どいつもこいつもブチキレまくっていて痺れてしまう。


やはりこの著者は鬼畜系描写が格段に巧い。
誰もが保身と打算で騙しあう裏切りと暴力の世界を一気読みした。
肉がちぎれ骨は折れ、血がほとばしるのでそういうのが苦手な方は
ご注意を。