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いい歳なのに母親の干渉に悩む男はアルバイトで
日々の糧を稼ぎつつ、心の翼ひろげるのだった。
「あきおくんのユカイな日々」改題だとか。
改題前の方がいいと思うがどうか。
ダメオタクの激安人生を描いたら一番なのは戸梶圭太だが、
新堂冬樹も負けてはいない。
悲惨なだけでなくどこか可愛らしいのが本書の主人公の良さだろう。
話はテンポがよくコミカルだが、やや味わいが薄めなのは否めない。
類似ジャンルの過激で濃厚なトカジ節に慣れてしまっているせいだろうか。
主人公がもうワンランク成長してくれていたらカタルシスがあったのになぁ。