読書日記PNU屋

読書の記録

我孫子武丸ほか「気分は名探偵 犯人当てアンソロジー」

気分は名探偵
我孫子 武丸著 / 有栖川 有栖著 / 霧舎 巧著 / 貫井 徳郎著 / 法月 綸太郎著 / 麻耶 雄嵩著
徳間書店 (2006.5)
ISBN:4198621675
価格 : \1,575
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懸賞金つきミステリーだったそうだ。
掲載当時の読者正解率が各章トビラ裏に記載されている。


有栖川有栖「ガラスの檻の殺人」
探偵の元に持ち込まれた相談。簡単な依頼と思われたが、殺人が…。
私は大の××コ嫌いなため、本件を考える際心理的煙幕が張られて
しまったらしい。言うまでもなく不正解だったのだが、そういうことにしとこう。


貫井徳郎「蝶番の問題」
一度に五体の変死体?吉祥院はこの謎をどう見る。
オチまでもがミステリーはこうでなくちゃ、という遊び心あふれていて楽しい。


麻耶雄嵩「二つの凶器」
木更津に持ち込まれた事件。
犯人はシンプルなゆえにまさかね、というようなオチ。
ひねりすぎず頭の体操に丁度良いのでは。


霧舎巧「十五分間の謎」
新幹線の中で男が倒れたのは何故?
パーサーがこんなに強気なのはありえないような気もするが、
真相もまた随分特殊な状況な気がする。あ、当てられなかったんで
毒づいているのじゃないよ、たぶん。


我孫子武丸「漂流者」
記憶を失っていた漂流者。流れ着いたのは、誰?
よくありがちな設定ながら魅力的なキャラに惹きつけられる。
脱力のラストに驚愕すべし。


法月綸太郎ヒュドラ第十の首」
殺された男が追い詰めていたのは誰?
おっとこれは伏線が懇切丁寧、簡単なんじゃない?と思ったら、
案の定裏が…!気の早い人なら引っかかるでしょうな。



「まだまだ謎は終わらない 謎の著者座談会「わたしは誰でしょう?」」


サイン色紙が当たる座談会著者あてクイズ。
ヒントがめいっぱい盛り込まれているので同定はさほど難しく
ないだろう。


ここから先ネタバレあり…。




オビの応募券で応募してみようと思いつつ、間違っているかも
…と悩んでいるうちに〆切を迎えてしまった。


いちおうの予想をまとめてみたい。
自己流にアナグラってから変換しておく。


座談会は あー・べー・つぇー・でー・えー・えふ
の六人から構成されている。


「小説から見る」


文中に丁寧にヒントが盛り込まれているので、まず
「掲載が後の方」で「正答率が低い」あー黒塔狗犬だとわかる。


小説中で明らかな「ヒントを提示」したでー香山癒多と思って良いだろう。



「大学から見る」


べー・でー・えーは鬼妖闘大学出。
でーは特定されているので、
べーえーが残り2人のどちらか。


「一番正答率が高い」ことからべー木津論埜李々歌なのではないだろうか。


そうすると、でーとは先輩関係にあるえー足袋明丸湖じゃないか。



鬼妖闘大学出ではないが、関西弁のつぇー嗚呼我掏摸素理と想像される。


同じく鬼妖闘じゃないえふだが、盛田幸妃の後輩であるという重要なヒントが。

独楽座和大学出の御厨他喜志えふであると思われる。


他にも、つぇーは門革文庫のアンソロジーを編んでいたりするそうなので、
検索で調べれば確定されよう。


私は応募しないのでそこまではやらない。
色紙はノドから手が出るほどほしい。
だが…図書館本だったので、図々しくも応募できるわけがなかったのだ。
懸賞応募のために買おうかどうしようか悩んでいるうちに気付けば
今日が期限であった。ちゃんちゃん。