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読書の記録

加藤実秋「インディゴの夜 チョコレートビースト」

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夜の街の事件ならが解決!
ホストクラブ探偵シリーズ第二弾。


「返報者」
人気ナンバーワンホストが次々顔を焼かれた!
天然ホスト・樹と犯人を探る晶だが。
いやぁ、この真相、かなりホラーではないのかな。
ぞっとしそうなところを、ホスト達の明るいキャラクターが救っている。


「マイノリティ/マジョリティ」
消えた元同僚を探せ!
ホストからやや離れて、晶達オーナーの表稼業である出版業界が舞台に。
そんなトントン拍子にいくものかなあとは思うが、爽やかな後味が気持ちよい。


「チョコレートビースト」
晶、ドジを踏む?強盗団を探す面々だが。
前作の登場人物がわいわい出て来て読者としては同窓会のような
懐かしい気分になった。前作同様、今時の若者の流行・習俗ガイドにも
なっている。さてアレックスはどうなってしまうのだろうか?続編を待ちたい。


「真夜中のダーリン」
新入り人気ホストが倒れた!駆けつける晶だが。
わけありホストとオーナーとの信頼関係にほろり。
ラストしめにふさわしい読み味の作品だ。


前作のキャラを生かしつつ、ワン・パターンにならぬよう題材を工夫していて
期待以上に楽しめた。シリーズ続刊を心待ちにしたい。


p.s.こんなによりどりみどりのイイ男達がいて、
ひいきもなければビクともなびかない晶が、私にとっては憂夜の過去よりも謎だ。