戸梶圭太「ちぇりあい ちぇりーぼーいあいでんてぃてぃ」
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変人医学者の亀山田は、成人童貞から有用物質が分泌されている
ことを突き止める。一方、亀山田の宿命のライバル医学者・鳴滝は、
研究成果を横取りしようと画策するが…近未来医学ドーテイサスペンス。
単行本帯の惹句から、「あの橋の向こうに」2003.12
みたいなハンチクな恋愛モドキ・ストーリーだったら嫌だなぁ
と思っていたら、予想は見事に裏切られた(それで良かったのか悪かったのか…)。
医学者同士の不気味な対立は面白いし、オタク一人ひとりの激安生態
グラフィティとしても楽しめるが、後半の怒涛の展開は読み手を選ぶだろう。
この暴走ぶりは、ある意味いつものトカジらしいと言えなくもない。
「天才パイレーツ」2004.4
しかりである。まあハチャメチャな中にも小人の悲哀漂うところは味わい
があるし、帯の惹句もウソではないなど凝った作りではあるのだが、
カタルシスには欠けるように思えた。
p.s.「OKホーケイドーテイ!」ってキャッチフレーズがすごいな…。
面白いかどうかは別にして、今回けっこう社会派してると感じるのは、
気のせい?
「嘘は止まらない」2005.6のンゴラス国も再登場。