2005SFホラーファンタジーおすすめ
ベスト10には入れなかったけれど、面白かった本のご紹介。
●恒川光太郎「夜市」
2005.10
新人らしからぬ妖気とムードただよう作品。朱川湊人が好きなら
おすすめしたい。この本に載っている短編2つともが似たような
ムードなのが一抹の不安…早いトコ次回作を。
はたしてこれをSFに入れてよいのかとも思うが。
あっけらかんと楽しいタイムスリップ・コメディ。
ブッダの性格にはやや疑問が残るが、細かいことは置いといて
エンタとして楽しむべき本なのだろう。
●東野圭吾「黒笑小説」
2005.4
これもSFとかにしてよいんだろーか、と思うがミステリーとも
言い難いのでココに。ナンセンスありコメディあり悲劇ありで
楽しめる。「容疑者Xの献身」のような、まじめ路線もよいのだが、
私は著者のこういう作品の方が実は好きだったりする。
●小路幸也「HEARTBEAT」
2005.4
ミステリーに分類すべき作品かもしれないが、敢えてここに。
無理めな設定もあるのだが、胸揺すぶる爽やかな感動は誰にも
否定できないと思う。心がささくれだった時に読んでほしい1冊。
笑えるハチャメチャSF。炭素世界の設定はけっこう重厚で愉しめる。
キャラがあまりにアニメちっくなことさえ耐えれば…。
●真梨幸子「孤虫症」
2005.4
これはホラー・サスペンスの王道行くグロい作品。
奇をてらうかに見せてミステリーマインドがあふれているのも見所。