ミステリーベスト2005
ようやくベスト企画ラストおぉぉ。
やっとここまで来た…長かった…
書く方ですら桃色吐息…否、青息吐息であった。
読んで下さる方は果たしておられるのかしら。
だいたいこのブログには幾つ2005ベスト企画があるのか。
たいがいにさらせ。
と思われる方があろうと思うので、言い訳を用意してある。
それは…各ジャンルの上位のみ拾っていけば、順不同で
2005面白本ベストのできあがり〜!
というものなのだが、今気付いたら最初からそうしておれば、
こんなに苦戦しないですんだ気もする。
さて本格も広義もごっちゃまぜ、ミステリーベスト!
母集団はこちら。
今年は私的にはいまひとつ、気に入る作品が少なくて。
いくつか傑作もあるから不作とは言わないまでも、選ぶのに困る
ほどではないわけで…まあ私が読んでない中に超傑作があるかも
しらんけど。
不夜城シリーズ完結編。世間の評価は必ずしも高くないのだけど、
マンネリにならぬよう配慮が感じられて私は好き。
●2位 大倉崇裕「やさしい死神」
やさしい死神2005.1
安定したレベルで読み心地良い連作集。
今まで読んだ大倉作品の中ではこれが一番スキ。
●3位 島田荘司「摩天楼の怪人」
あの、島田荘司が帰って来た!!!
この数年なんとなく元気のない作風で心配だったのだが、
このエレガントかつエレファント(力業)なトリックが素敵。
問題作かもしれない…が。思ったより理路整然としていて楽しかった。
「そして名探偵は生まれた」
2005.10
も忘れがたい魅力を放つが、インパクトの
あったこちらを推し。
●5位 芦辺拓「三百年の謎匣」
ひとつひとつのパンチは弱くとも、集合したときそれは…。
パズルの楽しみを味わわせてくれた1冊。
気付かなかった、それが、技。全て。
●7位 小路幸也「ホームタウン HOMETOWN」
サスペンスに属する(もしかするとハードボイルドかも)と思うのだが
爽やかであたたかい1冊。
●8位 佐々木俊介「模像殺人事件」
力作。本格推理ファンなら見逃す手はない。
●9位 東野圭吾「容疑者Xの献身」
祝・第134回・直木賞受賞!これをエンタメと呼ばずしてなんと呼ぶ。
ベストセラー作家がこの感動のミステリーでやっと・ようやく受賞。
めでたいね。
●10位 不知火京介「女形」
世間的な注目度が低いからこそ、取り上げておきたい1冊。
歌舞伎ミステリーというと近藤史恵のシリーズものがあがるだろうが、
これもなかなか。ややサスペンスドラマ調ではあるが。