2005ノンフィクションBEST国内版
エッセイ、実話、旅行記などをひっくるめて2005ベストを。
どうしても、エンタメ小説を優先しちゃうから、読了エッセイ少なめですな。
しかし、このエッセイというものは、身近な舞台なだけに当たるとヘタな
小説よりめちゃうけだったりするのであなどれない。
母集団は2004.11〜2005.10
●1位 町田康「猫にかまけて」
2004.11
爆笑&号泣のネコエッセイ。
ユーモアとペーソスの極上ブレンドに酔いしれてくだされ!!
カワユイ猫写真も多数、猫好き必読。
●2位 平山夢明「日々狂々、怪談日和。「超」怖ドキミオン」
2005.7
怪奇幻想小説作家にして、実話恐怖譚コレクターでもある著者の、
恐ろしすぎる日記。
平穏な暮らしなんて、たまたま運がよかっただけのかも…と、
読めば背筋ぞくぞく。一番怖いのは、人間である!!
●3位 川上弘美「東京日記 卵一個ぶんのお祝い。」
2005.9
ゆかいだったり不思議だったりのエッセイ。
装丁、挿画までもがフワフワとゆる可愛い。
1/5はフィクションとのことだが、川上ワールドのとりことなった。
●4位 遠藤秀紀「パンダの死体はよみがえる」
2005.2
動物死体を研究する著者の学術書。
パンダの指の機能など興味深いし、動物もりだくさんで生物学好きにおすすめ。
生き物の不思議と機能美を実感出来る1冊。
私が大好きな椎名誠の旅行記。うわぁ♪とかギョギョッ!な写真豊富。
この方のエッセイはこれ以外にもたくさん出ているのだが、
読み切れていない。反省。
●6位 角田光代「しあわせのねだん」
2005.5
お金に関わるエッセイ。読みやすく面白い!
お金の感覚は人それぞれ、自分と比べながら読むのも一興。
ふらりと出かける、日帰りの旅の記。
著者独特の文体が、見慣れたはずの地を異界に見せる技の冴えよ。
●8位 有村朋美「プリズン・ガール」
2005.8
アメリカの地で、女囚として服役することになってしまった著者が
つづる、アメリカ刑務所事情。
さまざまな女囚たちの人間模様で読ませる。
●9位 村山由佳「楽園のしっぽ」
2005.7
自然と親しみ、時には闘い…なスローライフ・エッセイ。
犬、猫、馬(!)などなど可愛い動物の写真多数。
だんなさまとのやり取りが面白くて、もっと読ませていただきたくなる。
●10位 京極夏彦・他「妖怪大談義」
2005.6
妖怪小説で知られる著者が、水木しげる御大らと妖怪を語り合う対談集。
京極小説ファンはもちろん、一介の妖怪好きもいける内容。
硬軟とり混ぜて飽きさせない。