恩田陸「エンド・ゲーム―常野物語」
時子は、母が倒れたという知らせを受ける。
母は「裏返された」のか？時子が知る驚愕の真実とは。
「光の帝国」「蒲公英草紙」に続く、常野物語シリーズ第３弾。
いやぁ、あれですよあの一族の物語ですよ！
「光の帝国」で私が一番好きなエピソード。
これが読みたかったのだよ！！ぞくぞく。
…途中までは、最高に面白い！！しかしこの展開は…苦い、苦いなぁ。
まさかこんな展開になるとは。私が当初期待していたストーリーとは
全く違ってきたけれども、サプライズは満点であった。
憎々しいばかりのふてぶてしさを見せていた人物が、どこか可愛らしく
も見えたり…読者の味わう崩壊感は、かなりのもの。
まさに読者をも「裏返し」てしまう、小説なのであった。
