読書日記PNU屋

読書の記録

2006本格ミステリ・ベスト10

このミス企画に引き続き、「本格ミステリ・ベスト10」によせる想い
も綴ってまいります。

オンライン書店ビーケーワン:本格ミステリ・ベスト10 20062005.12原書房\893

近所の本屋では、フツーの本好きには「このミステリーがすごい!
「このミス」で満足出来ない通な読者には「本格ミステリ・ベスト10」
をオススメしてるらしい。
「このミス」は広義のミステリー、「本ミス」は本格に限るスタンスだから
なんか微妙にヘンな気もするが…店頭POPにそう書いてあった。


サッカーにはまったりとか
たいへんな私生活を公開するブログの管理にかまけて
いるうちに、もう12月も大詰めじゃあないですか。

自分なりのベスト10もやりたいのだけど積読ならぬ積想
(〜読んだけど書いてない感想)がたまりつつある今(この
時点ですでに6冊たまってる)、忘れる前に感想を書きとめることは、
出来るのだろうか。

海外ランキングは数冊しか読んでいないていたらくなんで国内のみに
目を向けてみよう。


27位同列4作品。

●A.T.先生私の感想
え〜っ。
作品で取り上げられた地域に思い入れがない自分には、ピンと
来なかったのですわ。
でも、本格テイスト、本格スピリッツはあふれていますが。
同著者のあの先行作品と、ネタがかぶるところがなんとも。
トリックのリサイクルは、気付いてしまうと幻滅…。


○T.H.先生 
とにかく、設定に惹きつけられた1冊。
これは楽しかったな。密室三昧ですよ密室!
島田荘司直系の大胆不敵な謎を味わうことが出来、なかなか美味。
ただ、社会派方面とのすりあわせに不協和音を感じたのも事実。
そのへんがうまくいけば、とんでもない傑作になっただろうに…。


△O.R.先生 感想
いつも思うんだけど、途中までは最高に面白いのよ。
ラストがね。なんだかね。
余韻と思えばいいのだろうが、消化不良で身悶えします。

もう1冊は未読。



25位 同列2作品。

○T.H.先生 感想
案外(失礼)端正な作品。読ませるけれどちょっと大人しすぎるので
私は、「このミス」12位にランクインしていた作品の方が好きだな。


●K.R.先生 感想
う〜ん、前年度のウサギものがあまりにも良かったので…
こちらが小粒に感じられてしまったり。
夢ネタ、好きなんだけれど私。
小物のグロテスクな使用法には目をみはったけれども、
ミステリーとしては若干のあざとさを感じてしまいました。



24位 ○A.A.先生 感想
全盛期の迫力こそはないが、安定して楽しませてくれる逸品。
本格のアトモス横溢する佳作と言えよう。
自分はH村萌えなのでキャラ読みしてしまったが。



23位 ○I.K.先生 感想
「このミス」ではもうちょっと上位だったが、本格かどうかの査定が
ひびいたのかこの順位に。
吹雪の山荘ものに新たなシーンを提供してくれたと思っている。
その世界のルールさえ守れば、SFでもファンタシィでもホラーでも本格。



21位 同列2作。

○Y.H.先生 感想
私と相性の悪いY作品だけれども、これは初々しさも手伝って
楽しく読んだ。無理めな展開もあるけれど、勢いでカヴァー。
「このミス」3位になったアノ作品よりも、強烈キャラでごまかさぬ分
ミステリー色が強いし、愉しめると私は思う。


○Y.H.先生 感想
お、同じイニシャルになってしまった。
しかも両方とも青春ものだし。こちらはイヌがタイトルに入って
いる方の作品です。
クイズ研究会はいったい?とか、手間を考えると頭痛やめまいが起こる
わけだけれども、王道の今風青春学園小説で、ミステリースパイスも
たっぷり振りかけられ、またそのあざとさ寸前に濃ゆいキャラたちも
楽しすぎて、文句の付けられない1冊であります。

(つづく…メイビー)