読書日記PNU屋

読書の記録

このミス発売。


ミステリーとか言いつつこれはSFやんけ!ブンガクやんけ!
などと文句たれたれ「このミス」をひもとく季節がやってきたよ。

そのへんもあまりつきつめると、「本格とはなにか?」という
誰かお偉いさんが定義でもしてくれないと結論が出ない問題に
ブチあたってしまうので、さしあたっては「ミステリー=魅力的な
謎と、それを解くことを主眼とした物語」という私の見解に
従ってものを言ってみる。

とはいっても、読書界では泡沫候補どころか、選挙カー
ハナミズたらして見上げるガキンチョのごとき身分のわたくしで
あるので、何を言っても個人サイトのゴマメの歯ぎしりよ。

オンライン書店ビーケーワン:このミステリーがすごい! 2006年版2005.12宝島社\730

このミステリーがすごい! 2006年版

ランキングはいつも私の好みと逆に設定されてんのかと
思いたくなるほどなんだが、1〜20位で読んだことがあるものは
14冊だった。

21位以下、12得票以上の作品…私的には、こちらにこそ
収穫があるのだが…では、読んだことがあるものは20冊。

20位 私の感想はこちら
S.K.先生の方だけ既読。
うん、あれは面白かったと思う。
青春小説でもありセンチメンタル満載。救いはあまりないけど。
入賞(?)文句なし。


19位  感想
ひさびさの…という点をさしひくと物足りなさも感じるけれど、
さすがの“騙り”口が、さすが。
ブラックでビターな味わいだが、もっとランキング上でも
よかったのでは。ていうか10位以内に入ると思ってた。
この順位は、意外。


18位は未読ゆえすっとばす。
いや、読もうとは思ったのだけど…旅情シリーズはマンネリながら
好きだし。でも単発モノはどうかなぁと思ってグズグズしてたら
のがしてしまった。


17位 感想 
これが初読だったが七色変化の文体がナイス。読書の快楽ここにあり。
長すぎるとはよく言われているところで、私はいわゆるミステリー
らしき推理・捜査パートが凡庸で退屈だった。
コインの部はあんなに素晴らしいのにねえ。
そこを強調しすぎると幻想文学になってしまうのだけど。


16位 感想
う〜ん、これをミステリーというのはいかがなものか?
どちらかというとアニメチックブンガクというかラノベというか…。
面白いことは面白いけれど、あまりにハチャメチャなので
束ほどの重厚さを内容に期待すると裏切られたりして。

(たぶん、15位に続く)