読書日記PNU屋

読書の記録

左田野渉「復刊ドットコム奮戦記」

 
オンライン書店ビーケーワン:復刊ドットコム奮戦記2005.8築地書館\1,785


絶版書籍を復刊させるため奮闘する日々のノンフィクション。
歯切れの悪いところは、公開不可の裏事情があるためらしい…
そこをこそ読みたかったが、それはまたの機会に、なんだろうね。
 
どんな本が復刊を期待され、また復刊なしえたのかがわかって
時代を越えた人気BOOK紹介ガイドとしても読めるかも。
 
ただ、復刊に際しては著者・出版社・取り次ぎ・読者と多段階を
経るがゆえに、詳細を書くことが出来ぬ事情もあるらしく、
歯切れのよくない箇所もチラホラ。
 
本の寿命(出版されてから絶版されるまでのサイクル)は短すぎるし、
出版の洪水でたとえ自分好みのジャンルに絞ったとしても
(例:国産ミステリーetc.)全ての書物を入手・読破することは
極めて困難と言わざるを得ない。その不満を少しでも解消するための
復刊ドットコム設立なのであろう。しかし資本主義社会で会社として
生き抜くために、理想と利潤との狭間で苦悩する様子も垣間見えるのだった。

p.s.表紙画が、どっかで見たような絵柄だな〜と思ったらなんと
藤子不二雄Aだそうな。