読書日記PNU屋

読書の記録

西尾維新「ネコソギラジカル下 青色サヴァンと戯言遣い」

オンライン書店ビーケーワン:ネコソギラジカル 下2005.11講談社\1,134
 

狐面の男とふたたびあいまみえる「ぼく」こと戯言遣い
いーちゃん。赤き制裁vs橙なる種、の決着もついて、
戯言シリーズ堂々のフィナーレ!
 
こ、こ、このラストはぁーっ!ファンにはグゥの音も出ない
カンペキなラストなわけで…いやぁ心憎い。
 
今まで読んできて、それは人殺しすぎなんじゃないのとか、
ヒロインの言葉遣いが頭痛くなってついていけませんとか、
いーちゃんのドライかと思うと瞬間湯沸かしブチ切れる性格が
ワケわかりませんとか、数々のなぜ、ナゼ、何故?!をかかえつつ
突き進んだシリーズ、好きなキャラが惨死したりした時は読むの
やめようかと思ったこともあったけれど、こんなラストが
待っていたならここまで付き合った甲斐があったと思う。
でも解かれぬ謎は謎のままなのね。
外伝とか続編もまだまだありそう。
 
毎回エキセントリックなヒロインといーちゃんとのふわふわ
くすぐったい関係が見所であった本シリーズ、実はいーちゃん
成長物語だったのだなぁと、「クビキリサイクル」あたりから
思うようになった。最終巻である本作を読んで、その思いを
強くした次第。いーちゃんが選んだ結末を、私は熱烈指示する。
今まであんまり君のこと好きじゃなかったけど、見直したよ、いーちゃん