鈴木芳樹「スローブログ宣言!」
2005.7技術評論社\1,449
はてなとMovable Type等のブログ経験をふまえ、
日本におけるブログ史や盛り上がったブログ上の事件、
ブログとどのように付き合うかをわかりやすく述べる本。
著者が利用したブログ以外のサービスについては、一言ふれるのみなので
はてなとMovable Typeに興味がないと用事のないページが多めかもしれない。
私はブログ大好きでタグ知識もないのに2ケタのブログを作ってしまった。
いくつかは幸福にもトラブルなく運営されているが、いくつかは閉鎖せざるを
得ないものもあった。
そこで気付いたのが、ブログはカンタン・ベンリ・楽しいだけのメディアではなく、
見るのも書き込むのも人間である以上、トラブルを避けては通れないということ
であった。コメントスパム・トラックバックスパムならば消すのが面倒なだけだが、
個人を名指しでコメント攻撃されることもあり、ブログを続けていく気力を失う
くらい憂鬱になることもある。この本を買ったのも、そこら辺のブログマイナス面、
トラブル対処法を期待してのことである。
2ちゃんにURL貼られたらどうなるどうする、まで書かれているなど、
一般のブログ入門書には無い視点が導入されたことはすごいと思う
(私のブログが貼られることはまずおそらく無いとは思うが)。
ただ、「エントリー」「記事」など用語にこだわるところはあまりピンと
来なかった。ブログ=日記ではない、というのも本書を読んで初めて知った次第。
流行った、話題になった人気ブログについても取り上げられているので、
有名ブログガイドとしても使える本となっている。
p.s.私がノンプロのどシロウトのせいだろうが、1日100hitでは
知り合いしか見ていないようで面白くないという点には違和感を覚えた。
いやー…フツーに毎日更新していても、100ってなかなかタイヘンですよ?
100もあれば私は充分うれしいけどなぁ、などと感じた。