読書日記PNU屋

読書の記録

米澤穂信「クドリャフカの順番」

オンライン書店ビーケーワン:クドリャフカの順番2005.6角川書店\1,680

 
折木奉太郎シリーズ、第三作は千反田、摩耶花、里志ら古典部の面々が
学園祭での怪盗事件を推理する。
 
氷菓」「愚者のエンドロール」も読まずにうっかり読んでしまった。
オビに「ホロ苦い青春ミステリ」とあったからいちころだったのである。
法月綸太郎「密閉教室」みたいなノリが好きなのでね。
読んだら全然違うタイプの作品だったけど。
 
はじめはラノベなのかこれは?というような、ノリの軽さに戸惑ったものの、
古典部の4人のキャラクターがつかめてからは楽しく読めた。
仲良きことは美しきかな。
省エネモードの奉太郎がユニークでとくに可愛らしい。
女の子はマイペースで、男の子はジェントルマンといったふうで、
漫才のようなやり取りが楽しいのである。
高校の学園祭という舞台設定も楽しいムードを盛り上げてくれる。
変人だらけの学校というのは楽しいねえ。
西尾維新よりはおとなしめのキャラだが、コミック化してもイケそう
(私が知らないだけで、すでにコミック化されてたらごめんね)。
 
なぜここまで…という動機についても、この舞台設定のおかげで無理なく
受け入れることが出来た。しかし、クイズ研究会はどうなっているんだ…?
別にいいのか?