角田光代「しあわせのねだん」
2005.5晶文社\1,470
お金と価値観にまつわる、ゆかいなエッセイ。
うわぁ、親近感持っちゃったなぁ。すぐなめられてカモにされるところとか、
待つのがキライだとか、サイフにいつも大金を入れとかないとか、
まるで自分のことを見ているようだった。
ヘヴィスモーカーだとか、ジムに通っておられるとか、
直木賞作家であらせられるとか違ってるところも、また多いのだけど。
作家のお買い物というとさぞかし贅沢…と思いきや、
庶民にもうなずける金銭感覚なのも好感度・大。
そういえばお金や買い物を扱うエッセイながら、嫌味や自慢が
ちっとも感じられないのだな。面白い。
しかし「あとがき」のマリー・アントワネット的発言には
ビックリしたなぁもう。お嬢様であらせられたのねっ。