読書日記PNU屋

読書の記録

倉阪鬼一郎「冥い天使のための音楽」

オンライン書店ビーケーワン:冥い天使のための音楽2005.2原書房\1,680


焼けただれた天使の像をいただく塔のある館。
その庭で行われる惨劇を見ているのは、月のみ。
友愛音楽大学の学生・香子は、憧れの先輩が失踪した謎を
友人・朋美と解こうとするが…。
 
ムードあるミステリ。男性陣は魅力が薄く、女性は誰もが
可愛く感じられた。「にゃ」とか「プヒ」とか、ぬいぐるみを
愛でるところとか。これって“萌え”系ミステリなのかしらん。
 
騙しのテクはいつもの倉阪作品通りなので、ファンならば
楽しいだろうが、斬新さなどを求めて読むとやや不満かもしれない。