加藤恭子編著「ノンフィクションの書き方 上智大学コミュニティ・カレッジの講義と実習」
ノンフィクションの書き方 加藤 恭子 はまの出版 1998-04 asin:4893612565 Amazonで詳しく見る |
エッセイ中心の大学の文章講座記録。
ノンフィクションルポを描きたくて参考になるかと思ったのだが、なんて言うのかなー、受講者のエッセイが本書の大半を占めていることからもわかるように、ノンフィクションってよりエッセイ講座。
しかもセンセイと私の感性が合わないらしく、センセイの誉めるエッセイは主婦に染まりすぎててちっとも面白くないし、私が唯一個性があって光ると思った作品は、センセイ曰く「上手だが苦手」だそーだし。しかし、p135の講評は、どうなのか。本人も織り込み済みならいいけど、私は傍観者として読んで、厭な感じがした。結婚し、子を生んで家庭を支えててきぱきしてる人が一番偉いみたいな価値観が、そーゆー道を外れた自分とは、合わないのだろ。
俺っちにも跳ね返ることを承知で言うと、受講者のエッセイで一番多いのは自分語りなのだが、果たしてそれを誰が読みたがるだろうかってことね。ワタシ語りをしたい、そんな熱烈な供給はあれども、じゃあソレに読まれる需要はあるのかと。趣味の範囲ならよいのだろうけど。まあ、私はコレ受けないってことで。