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読書の記録

森田ゆり「子どもへの性的虐待」

子どもへの性的虐待 (岩波新書)子どもへの性的虐待
森田 ゆり

岩波書店 2008-10
asin:4004311551

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 日本はまだまだ児童への性的虐待に甘い国だと警鐘を鳴らす新書。
 データが豊富な上、著者が感情的になることなく抑えたトーンで事実を述べていくのでわかりやすく読みやすい。文章は読みやすいけれども、眉根を思わず寄せてしまうような実例多数なため、休憩をとりつつ読んだ。
 ペドの邦訳は「小児性愛」だが、ここから「愛」を削除し虐待等に置き換えようという著者の主張に賛同したい。そして、「近親相姦」から「相」の字を除くことにも賛成。
p.s.アメリカでは、(毎回ではないそうだが)被虐待児に状況を説明させる際、某有名遊園地の男女キャラクターをモデルに使うそうだが、いいのかなあ。某有名遊園地のメインキャラ見るたびに思い出しちゃうんじゃないのかなあ。ちょっと疑問。