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読書の記録

高須克弥「ブスの壁」

ブスの壁ブスの壁
高須 克弥

新潮社 2006-03-16
asin:4103021519

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 美容外科高須クリニックの院長が明かす自らの奮戦ぶりと美容医療最前線(注:執筆当時)エッセイ。
 西原理恵子の漫画が載っているから読んでみただけなのだが、意外にと言おうか、高須院長の文章もなかなか面白かった。アジア各国の美容整形事情や現在の医療や日本社会の問題点をズバズバ切っていくのである。守秘義務を遵守して患者の暴露話がほとんどないのも好感が持てる。
 著者自身のアンチエイジング手術のビフォア&アフターまで載っているから驚きだ。サッチーや武蔵など著名人の寄せるコラムも収録されている。
 読んでいて、文章の饒舌さはまるでおばちゃんのおしゃべりのようだ!とも感じたが、かように女性らしい大胆にして細心な心を持つ院長だからこそ、顧客の女心をがっちりつかんでクリニックが繁盛するのかもしれない。
p.s.顔にメス入れるなんてまっこと恐ろしー、あたしゃようせんわーと思っていた私が、読了後若返り手術ってなんぼやろ?と考えてしまうのだから、高須克弥、あなどりがたし。まあ、現実問題金銭的なことがネックで、高須クリニックにお世話になることはないと思われるが。もしも今後の人生で一山当てたら、シミやたるみを治してもらおうかなあ。
 しかし、ケミピはあんなにムケるとは思わなんだ…写真がショッキング。