山本貴嗣「戦闘女神アヌンガ」(1)
戦闘女神アヌンガ 1 山本 貴嗣 グリーンアロー出版社 2008-09-16 asin:4766333624 Amazonで詳しく見る |
「エルフ17」などで知られる著者の新作。見かけない漫画だなあ、と思ったら携帯配信みたい。私はケータイコミックやウェブコミックを読まないのでちっとも知らなかった…。
アフリカの奥地(?)から持ち出された魔神カプセルが日本上空でハジけてしまい、魔神と人間が融合して悪行のし放題に。そこへ立ち上がったのは、勇気だけがとりえの高校生男子とアフリカン美人・アンヌだった…というお話。
アンヌは巫女のように善なる女神「アヌンガ」をその身におろして戦うのだが、女体の描写に定評ある著者のこと、もだえ苦しむ戦闘シーンが超ホットである。
コミックのオビには「エロティック」の文字が躍るのでエロエロだったらどうしよう、と気をもんでいたものの、えぐいエロじゃあなくて単に肉体美だけなので私のような四角四面な読者にもオッケーなのであった。
しかし、カラダに紋様が刻まれ、巨大化して邪神と戦う(☆)アヌンガはちょっと山口貴由「悟空道」とカブるよね。巨大化したときに、どちらもカラダが黒くて目が白いから似て見えるのかも。そんな類似点(偶然だろうけど)もあって、「悟空道」女バージョンっぽくもある。タコ+女体の「海魔ドドア」なんかも「悟空道」の「濡天大聖 犯海」(☆☆)とカブるしなあ。人間の発想って似てくるものなのか。
(☆)追記ね。ああ、なんで気付かなかったんだろう。人が巨大化して異形と戦う・目が白い・変身ポーズときたら、「ウルトラマン」ではないか。しかも名前がアンヌだし。装身具で怪人を切り裂くところもウルトラマンだよな。
(☆☆)女体+吸盤から安易に「007オクトパシー」が頭に浮かび、タコ女と思ってしまったが、犯海もタコと明記されてはいないし、海魔ドドアは間違いなくイカだったね。間違いなく、というのは二本の腕が他の足とは別格の触腕なところとか、クジラも絞め殺す力を持っているならダイオウイカだから…。
私も以前子供向けの本で読んだだけだから詳しくはないが、イカは足の力が強いはずなのだ。タコは案外力が弱く、3メートル級のタコが巻き付いても人の力でひきはがせるらしい。
p.s.いや、私生活がきつくって活字本はゲッツ板谷しか読んでない。つらくっても読めるんだなあ、これが。漫画はあれこれ読んでいるんだが、数が多すぎるので面倒で感想を更新していない。困ったもんだ。今日一冊だけ更新してみたが、追いつかず。